CADオペレーターの時給相場を徹底解説|雇用形態・地域・経験年数別に比較

      

CADオペレーターとして働くにあたり、「自分の時給は適正なのか」「就業前にどのくらい稼げるか知りたい」と考える方は多いです。本記事では、雇用形態・地域・経験年数・業界といった複数の切り口でCADオペレーターの時給相場を詳しく解説します。

目次

CADオペレーターの時給相場:まず全体像を把握しよう

CADオペレーターの時給相場:まず全体像を把握しよう

CADオペレーターの時給は、スキルや雇用形態によって幅があります。まずは全体的な相場観を整理しましょう。

時給相場のおおよそのレンジ(最低〜最高)

CADオペレーターの時給相場は、おおむね1,100円〜2,500円程度の幅があります。未経験者がアルバイト・パートとして就業する場合は最低賃金に近い1,100〜1,300円程度からスタートすることが多いです。一方、複数のCADソフトを扱えるベテランや、BIM・3D設計に対応できる人材になると、派遣・フリーランスで2,000〜2,500円以上の時給を得るケースも珍しくありません。

時給の幅が大きい背景には、「CADオペレーター」という職種の定義が広いことがあります。単純なトレース作業を行う人から、設計者と連携しながら複雑な図面を仕上げる高度なオペレーターまで、スキルレベルが多岐にわたるためです。

年収に換算するとどのくらいか

時給を年収に換算すると、以下のようなイメージになります。

  • 時給1,200円 × 8時間 × 20日 × 12ヶ月 = 約230万円
  • 時給1,500円 × 8時間 × 20日 × 12ヶ月 = 約288万円
  • 時給1,800円 × 8時間 × 20日 × 12ヶ月 = 約346万円
  • 時給2,200円 × 8時間 × 20日 × 12ヶ月 = 約422万円

正社員の場合は残業代・賞与・各種手当が加わるため、月給換算の時給が低くても年収ベースでは上記より高くなるケースもあります。派遣やフリーランスは賞与がない分、時給単価が高めに設定される傾向があります。

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【雇用形態別】CADオペレーターの時給相場

【雇用形態別】CADオペレーターの時給相場

雇用形態によって時給の水準は大きく異なります。それぞれの特徴とともに確認しましょう。

アルバイト・パートの時給相場

アルバイト・パートのCADオペレーターの時給相場は、1,100〜1,500円程度が多いです。扶養内で働きたい主婦・主夫層や、副業として短時間働く方に向いた雇用形態です。未経験でも応募可能な求人が多く、トレース業務が中心になることが一般的です。ただし時給は低めで、スキルアップの機会も限られる場合があります。

派遣社員の時給相場

派遣社員は1,400〜2,200円程度が相場で、雇用形態の中でも比較的高い時給を得やすいポジションです。派遣会社を通じて就業するため、就業先の交渉・福利厚生・スキルアップ研修などのサポートを受けられることも多いです。AutoCADやJw_CADなど特定ソフトのスキルがあると、時給が1,600〜1,800円以上になるケースも多くみられます。

契約社員の時給換算相場

契約社員の月給を時給に換算すると、おおむね1,300〜1,800円程度になることが多いです。月給制のため安定した収入が得られる一方、正社員と比べてボーナスがなかったり、契約更新の不安があったりする点はデメリットです。スキルが認められると正社員への登用制度がある企業も存在します。

正社員の時給換算相場

正社員の年収を時給換算(年間2,080時間勤務想定)すると、1,400〜2,000円程度になることが多いです。年収ベースでは300万〜450万円程度が一般的な相場です。賞与・退職金・各種手当が加わるため、トータルの待遇は時給換算より良い場合もあります。長期的なキャリアアップを目指す方に向いた選択肢といえます。

フリーランス(業務委託)の時給換算相場

フリーランスとして業務委託で働く場合の時給換算相場は、1,800〜3,000円以上になることもあります。高スキルが求められる分、単価は高めです。ただし社会保険・税金・営業活動などを自己管理する必要があり、実質的な手取りは額面より少なくなる点に注意が必要です。BIMや3D CAD、特定業界の専門知識を持つ人が高単価案件を受けやすい傾向があります。

雇用形態ごとの時給比較まとめ表

雇用形態 時給相場の目安 特徴
アルバイト・パート 1,100〜1,500円 扶養内・短時間向き、未経験可多い
派遣社員 1,400〜2,200円 高め、スキルに応じて上がりやすい
契約社員(換算) 1,300〜1,800円 安定収入、ボーナスは企業次第
正社員(換算) 1,400〜2,000円 賞与・手当込みでトータル高め
フリーランス 1,800〜3,000円以上 高単価だが自己管理が必要

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【地域別】CADオペレーターの時給相場

【地域別】CADオペレーターの時給相場

居住・就業エリアによって時給相場には差があります。各地域の目安を確認しておきましょう。

北海道・東北

北海道・東北エリアの時給相場は1,100〜1,500円程度が多いです。最低賃金が全国平均を下回る県も多く、時給水準は比較的低めです。ただし建設・土木系の需要は一定数あり、経験者であれば1,400〜1,600円程度の求人も見られます。

関東(東京・神奈川・埼玉・千葉など)

関東エリア、特に東京都は最低賃金が高く、CADオペレーターの時給も1,400〜2,500円程度と全国トップクラスです。大手ゼネコン・製造メーカー・設計事務所が集中しているため求人数も多く、スキルを持つ人材には高時給の案件が豊富にあります。神奈川・埼玉・千葉も1,300〜1,900円程度が相場です。

甲信越・北陸

甲信越・北陸エリアの時給相場は1,100〜1,600円程度です。製造業が盛んな地域であり、機械・電子部品系の図面作成ができる人材への需要があります。地方としては比較的安定した求人数があるエリアです。

東海(愛知・静岡など)

愛知・静岡を中心とする東海エリアは、製造業が非常に盛んで時給相場は1,300〜2,000円程度です。自動車・機械メーカーが多く集積しており、機械系CADオペレーターの需要が高いです。愛知県の最低賃金は全国でも上位水準で、全体的な時給水準も高めです。

関西(大阪・兵庫・京都など)

大阪・兵庫・京都を中心とする関西エリアの時給相場は1,300〜2,000円程度です。建築・設備・製造業が集積しており求人の種類も豊富です。大阪市内では特に高時給案件が多く、スキルがあれば1,800〜2,200円程度の派遣案件にも就きやすいです。

中国・四国

中国・四国エリアの時給相場は1,100〜1,600円程度です。地方都市であるため関東・関西と比べると時給水準は低めですが、造船・製造業が盛んな広島・山口などでは機械・設備系の需要があります。

九州・沖縄

九州・沖縄エリアの時給相場は1,100〜1,500円程度が多いです。最低賃金が全国的に低い傾向がある地域で、時給も全体的に抑えられやすいです。ただし建設・インフラ整備の需要は一定あり、経験者はそれなりの時給を得られる場合もあります。

地域差が生まれる背景

地域による時給差が生まれる背景には、主に以下の要因があります。まず都道府県ごとの最低賃金の違いがあり、2025年度の最低賃金で東京は1,226円、それ以外の地方も全県1,000円以上となりました。次に企業・案件の集中度の差があり、大都市圏ほど高単価案件が多いです。さらに物価・生活費水準の違いも時給相場に反映されます。

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【経験年数・スキル別】CADオペレーターの時給目安

【経験年数・スキル別】CADオペレーターの時給目安

経験年数が増えるほど時給は上がりやすくなります。段階ごとの目安を把握しておきましょう。

未経験〜1年未満

未経験〜1年未満の時給相場は1,100〜1,400円程度です。CADソフトの基本操作を覚えながら、既存図面のトレースや単純な修正作業が中心です。パート・アルバイトや派遣の未経験可求人でのスタートが多く、まずは実務経験を積むことが優先になります。

1〜3年(実務経験あり)

実務経験1〜3年になると時給相場は1,400〜1,800円程度に上がるケースが多いです。複数の図面種類を対応できるようになり、設計者の意図を読み取って図面を仕上げる力がつき始めます。派遣社員として働く場合、この経験年数帯から高時給案件にアクセスしやすくなります。

3〜5年(中堅レベル)

経験3〜5年の中堅レベルでは時給相場が1,700〜2,200円程度に達することが多いです。複数のCADソフトを扱え、3D CADや特定業界の専門知識も備わってくる段階です。チェック業務や後輩指導を任されるケースも増え、職場での評価も高まりやすくなります。

5年以上(ベテラン・マルチソフト対応)

経験5年以上のベテランで、複数ソフト・高度なスキルを持つ人材の時給相場は2,000〜2,500円以上になることもあります。BIM・Revit・3D CAD設計支援ができる人材は特に市場価値が高く、フリーランスとして活動する場合は3,000円を超えるケースもあります。

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【業界別】CADオペレーターの時給・年収比較

【業界別】CADオペレーターの時給・年収比較

所属する業界によってCADオペレーターの時給水準は変わってきます。業界ごとの特徴を見ていきましょう。

建築・建設業界

建築・建設業界のCADオペレーターの時給相場は1,300〜2,000円程度です。平面図・立面図・断面図など多様な図面を扱い、建築知識が求められます。BIM(Building Information Modeling)のスキルを持つ人材は特に需要が高く、時給アップにつながりやすい業界です。

機械・製造業界

機械・製造業界では1,400〜2,200円程度の時給が見られます。CATIA・SolidWorks・Creo(Pro/E)などの3D CADソフトを扱えると高時給につながります。自動車・電子部品・産業機械メーカーが多い愛知・神奈川・静岡などでは求人数・時給ともに高水準です。

土木・インフラ業界

土木・インフラ業界の時給相場は1,200〜1,800円程度が多いです。道路・橋梁・河川などの図面を扱い、土木特有の専門知識が必要です。国土交通省が推進するBIM/CIM(建設情報モデリング)への対応スキルがあると、今後時給アップが見込みやすい分野です。

電気・設備業界

電気・設備業界の時給相場は1,300〜1,900円程度です。電気設備・空調・衛生設備などの図面を扱います。建築・土木とは異なる専門知識が必要なため、経験者には比較的安定した需要があります。

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CADオペレーターの時給が低くなりやすい理由

CADオペレーターの時給が低くなりやすい理由

未経験者の参入障壁が低いため

CADオペレーターは、他のエンジニア職と比べると未経験でも就業しやすい職種です。CADスクールや職業訓練でソフトの操作を学べば、数ヶ月で基本業務に就ける場合があります。参入障壁が低いと求職者が増え、結果として時給が上がりにくい状況が生まれやすいです。

非正規雇用の割合が高いため

CADオペレーターは派遣・パートなどの非正規雇用での就業比率が高い職種です。非正規雇用は一般的に時給が抑えられやすく、賞与・昇給なども限定的です。業界全体として非正規比率が高いことが、平均時給を押し下げる一因となっています。

スキル・経験による賃金格差が大きいため

未経験者から高スキルのベテランまでが「CADオペレーター」という同一の職種名で扱われることが多く、スキルに応じた賃金格差が大きいです。トレース中心の単純業務と、3D設計・BIM対応などの高度業務では市場価値が大きく異なりますが、求人票上では区別がつきにくいため全体の相場が低く見える場合があります。

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CADオペレーターが時給を上げる6つの方法

CADオペレーターが時給を上げる6つの方法

時給アップを目指すには具体的な行動が必要です。効果的な方法を6つ紹介します。

扱えるCADソフトの種類を増やす

AutoCAD・T-fasに加えてVectorworks、Rebro・CATIA・SolidWorksなど複数のCADソフトを習得することで、対応できる案件の幅が広がり時給アップにつながります。特に3D CADソフトの操作スキルは市場価値が高く、時給200〜500円程度の差が出ることもあります。

BIM・Revitなど新技術スキルを習得する

建築・土木業界ではBIM・CIMの普及が進んでいます。Revit・ArchiCAD・Navisworksなどのスキルを身につけることで、高単価案件へのアクセスが容易になります。国土交通省がBIM/CIM活用を推進していることもあり、今後さらに需要が高まる分野です。

関連資格を取得する

CAD関連の資格を取得することで、スキルを客観的に証明でき交渉力・信頼性の向上につながります。資格保有を条件に時給を上乗せする求人も存在します。

専門分野の業務知識を深める

CAD操作スキルだけでなく、建築・機械・土木などの専門知識を深めることが重要です。図面の意味を理解したうえで作業できる人材は、設計者からも信頼されやすく、単なるオペレーターから設計補助・設計担当へとステップアップしやすくなります。

雇用形態を見直す(派遣→正社員など)

同じスキルでも雇用形態を変えることで収入が増える場合があります。派遣から正社員へ転換すると賞与・昇給・手当が加わり、年収ベースでの待遇が向上することが多いです。また、パートから派遣へ切り替えるだけでも時給が数百円上がるケースがあります。

時給水準の高い地域・業界へ転職する

現在の居住地や業界を変えることも有効な選択肢です。地方から首都圏・関西圏へ転職することで時給が大幅に上がる場合があります。また、時給相場が高めの機械・製造業界や大手建設会社への転職を検討することも時給アップの近道です。

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時給アップに効果的なCAD関連資格

時給アップに効果的なCAD関連資格

資格取得は時給交渉や転職活動において有効な武器になります。代表的な資格を確認しましょう。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が実施する民間資格です。2次元CAD利用技術者試験・3次元CAD利用技術者試験の2種類があり、それぞれに基礎・2級・1級の段階が設けられています。業界での知名度が高く、履歴書に記載しやすい資格です。派遣・転職の際に評価されやすく、時給交渉の根拠にもなります。

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、一般社団法人全国建築CAD連盟が主催する建築分野に特化した資格です。準2級・2級・1級・準1級の段階があり、実技試験で実際に図面を作成することでスキルを証明します。建築・設計事務所・ゼネコンへの就職・転職を目指す場合に特に有効な資格です。

オートデスク認定資格プログラム

オートデスク認定資格(Autodesk Certified User / Professional)は、AutoCAD・Revit・3ds Maxなど各ソフトウェアごとに取得できる公式資格です。AutoCADのグローバルスタンダードを提供するオートデスク社が発行するため、国内外で信頼性が高いです。特にAutoCAD認定資格は、派遣・転職市場での評価が高く、時給アップに直結しやすい資格の一つです。

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CADオペレーターの時給相場に関するよくある質問

未経験でも派遣CADオペレーターになれる?

未経験でも派遣CADオペレーターとして就業することは可能です。派遣会社によっては入社前に無料のCAD研修を提供しており、基礎的な操作スキルを身につけてから就業できる仕組みを整えているところもあります。ただし未経験の場合は時給が1,200〜1,400円程度からのスタートになることが多く、最初は単純なトレース業務が中心となります。経験を積みながら徐々に時給アップを目指すキャリアパスが一般的です。

40代・50代でも時給は上がる?

40代・50代であっても、豊富な実務経験や高度なスキルを持っていれば時給は上がります。特に建築・機械・土木分野での長年の経験、複数CADソフトの習熟度、専門的な業務知識がある場合、年齢に関わらず高時給案件を得られる可能性があります。一方で、ITスキルのアップデートを怠ると競争力が落ちやすいため、BIM・3D CADなどの新技術にも継続的に対応していくことが重要です。

在宅・リモート案件の時給相場は変わる?

在宅・リモートのCADオペレーター案件は、時給相場が大きく変わるわけではありませんが、地方在住でも首都圏相当の時給を得られる可能性があるというメリットがあります。クラウドソーシングや業務委託での在宅案件では時給換算で1,500〜2,500円程度のものが見られます。ただしリモート案件は即戦力・高スキルが求められることが多く、未経験者が在宅からスタートするのは難しい面もあります。実務経験を積んだ後にリモート移行を検討するのが現実的なルートといえます。

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この記事の監修者
宮脇 基
株式会社アペックス 管理部門担当

新卒で地方銀行に入行し、金融実務を通じた高いコンプライアンス意識と管理能力を習得。その後、人材派遣業界へ転身し、2016年2月より株式会社アペックスに参画。

現在は管理部門において、経理・総務に加え、CAD・技術者派遣の要となる採用業務に深く従事している。派遣法をはじめとする業界知識に加え、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を保有。単なる人材マッチングにとどまらず、求職者のキャリア形成や生活設計を支える多角的な視点を持つ。長年の管理・採用経験を活かし、技術者と企業の双方が安心して働ける環境づくりと、正確で信頼性の高い情報発信に努めている。

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